カジノにおけるブラックジャックは、ただの運に頼るゲームと思われがちですが、実は奥が深いのです。その鍵を握るのが「カウンティング」。これは、ディーラーが使用するカードのデッキを記憶し、どのカードが出やすいかを推測する技術です。プレイヤーはカウンティングを正確に行うことにより、有利な状況かどうかを判断し、テーブルでの立ち回りを決定するのです。

あらゆるカウンティングの中でも、Hi-Loカウンティングと呼ばれるテクニックは初心者でも実践しやすい戦略として知られています。このテクニックでは、2から6までのカードは+1の価値を持ち、10からエースまでのカードは−1と評価します。7から9までは0としてカウントから除外します。このテクニックの核心は、「ランニングカウント」という現在のカウントをデッキに残るカード数で割り、「トゥルーカウント」という実際のカウント値を把握することです。実際のブラックジャックが行われる場では、ランニングカウントから即座にトゥルーカウントを計算するスキルが求めれます。

プレイが進むにつれてランニングカウントがプラスに転じた場合、高いカードがデッキに残っていると推測されます。この情報はプレイヤーが有利な状況であることを意味し、それに応じてベット額を増やすことができます。逆に、ランニングカウントがマイナスであれば、低いカードが多く残っているとみなし、ベット額を減らすか、または別の戦略に切り替える必要があります。

Hi-Loシステムのメリットはそのシンプルさにありますが、実際にカウンティングを行う際は、周囲に気づかれないように素早く、かつ正確にカウントを更新し続ける必要があります。そのため、事前の練習を重ね、デッキが残り少なくなっても正確なトゥルーカウントを導き出せるようにしておくことが重要です。ブラックジャックでの勝利を目指すうえで、このテクニックは強力な武器となるでしょう。

カウンティングを行う上での注意点は幾つかあります。まず、基本的にカジノ側はカウンティングを歓迎しませんので、明らかにカウンティングしていると見られないように行動することが重要です。また、カウンティングはルールを完全に理解している上でのみ効果を発揮します。そのため、基本戦略の徹底が前提となります。さらに、練習を重ねることでのみ、実践で正確なカウンティングが可能になるので、地道なトレーニングを怠らないようにしましょう。